大麦食品推進協議会
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『第2回 大麦食品シンポジウム』
-北陸農政局・大麦食品推進協議会共催-


●講演

「大麦食品による生活習慣病予防について」

大麦食品推進協議会会長
大妻女子大学 家政学部 教授 池上幸江

大麦による生活習慣病予防
大麦の生活習慣病予防効果の可能性は35年前に発表されていますが、その後はあまり注目されることはありませんでした。しかし、食物繊維の生活習慣病予防効果の研究が進む中で、改めて内外の研究者によって大麦が注目され始めました。生活習慣病として最も問題となるのは、高脂血症、糖尿病、高血圧、がんなどですが、大麦の効果はとくに、
@血中コレステロールの低下作用
A食後血糖値の低下 です。
その他、糖尿病患者の血糖値改善も確認されています。図1には麦ごはん(大麦5割)を1日2回、2週間食べた高脂血症者での結果を示しました。対象者は平均年齢40歳の男性ですが、血中コレステロールの高い人ほどコレステロールが大きく低下しました。また、図2には糖尿病患者さんが白米、ブドウ糖、大麦を食べた後の食後血糖値の変化を示したものです。大麦を食べた後の血糖値が極めて低いことが示されています。同時に大麦摂取後のインスリンの分泌も低くなります。一般に食後の血糖値の上がり方を、白パンを基準として%で示すGIという表し方がありますが、大麦は最も低いGIを持つ食品かもしれません。

なぜ大麦は生活習慣病予防ができるのか?
大麦は精白米の約20倍の食物繊維を含み、さらに他の穀類に比べて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスがよいという特徴を持っています。とくに水溶性食物繊維のβ-グルカンが、血中コレステロールを下げたり、食後の血糖値を低くする主成分ではないかと考えられています。
現在、大麦食品で直接は確認されていませんが、食物繊維一般的な効果として、大腸の機能(糞便量の確保、大腸内最近叢の改善など)の効果も期待できると考えられています。日本人の食物繊維摂取量は必要量の70%に過ぎませんが、単なる摂取量確保だけでなく、その機能からみても大麦食品は多くの方々に推奨できる素晴らしい食品です。

(この講演の内容は第1回大麦食品シンポジウムでの基調講演とほぼ同じです。)

 

図1 麦ごはん摂取による血中コレステロールの改善
図2 糖尿病患者における大麦摂取後の血糖値
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